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陰地がある場合

 
陰地がある場合

路線に面する部分が間口の一部のみで、その他の間口の部分には他人の土地(陰地)がある場合です。評価対象の土地と他人の土地(陰地)を含めた全体の評価額からかげ地部分の評価額を差し引き、更に不整形地の評価をします。
この路線価図から次のことが読み取れます。

  • ・正面路線価:200,000円
  • ・評価対象の土地の地積:295u
  • ・陰地の地積:80u
  • ・評価対象の土地と陰地の合計(想定整形地)の地積:375u
  • ・地区区分:普通住宅地区
  • ・借地権割合:50%

路線価の計算

陰地と不整形地評価の計算式は次のとおりです。

  • 正面路線価 × 奥行価格補正率 × 想定整形地の地積 = 想定整形地の評価額
  • 正面路線価 × 奥行価格補正率 × 陰地の地積 = 陰地の評価額
  • 想定整形地の評価額 − 陰地の評価額 = 評価対象の土地の不整形地補正前の評価額
  • (想定整形地の地積 − 評価対象の土地の地積) ÷ 想定整形地の地積 = 陰地割合
  • 陰地割合から不整形地補正率の確認
  • 評価対象の土地の不整形地補正前の評価額 × 不整形地補正率 × 間口狭小補正率 = 評価額
 
  • 200,000 × 0.99 × 375 = 74,250,000
  • 200,000 × 1.00 × 80  = 16,000,000
  • 74,250,000 − 16,000,000 = 58,250,000
  • (375 − 295) ÷ 375 = 21.33%
  • 不整形地補正率 → 0.94
  • 58,250,000 × (0.94 × 0.97) = 53,007,500
  •         (小数点2位未満切り捨て)